この胸のときめきを / ヘレン・レディ

チョコ・ホットという飲み物がありました。

これは私が中学生の頃の話。これはネスレの製品で、当初はBilly Joelの"Honesty"がイメージ・ソングとして使用されていました。
そのCMの第2弾がこの曲です。

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編曲はチャ-リー・カレロ。

この曲に惹かれた私は早速地元のレコード店に行く。
「スイマセン、チョコ・ホットのCMで流れている曲ありますか?」

ところが店員の方(30歳前後の男性)が探してくれたのは"Honesty"。

「いや、新しいCMの曲が欲しいんです。」

「あぁ、それは知らないですね。どんな曲でしょうかね?」

そこで私がサビの部分で「ゆーどんとはふととぅーせいゆーらぶみー~」とか言ってるんですー」と、曖昧なことを言うと、店員さんは「ちょっとお待ちください」と奥に行き、なにやら調べ始め、直ぐに持ってきてくれたのがこのシングル。
「これがネッスルのCMで使われているみたいですよ。」

でも少ない小遣いを使うのに必死な私は「これ、聴いてみることはできないんですか?」と返す。ところが当時新品を視聴させてくれるショップというのはなかった。

「多分、間違いないですよ。原題もほら、このとおり」
とジャケを指差す。

そして、まだ疑心暗鬼な私に
「こんな歌でしょ。When I Say I Needed You~」と歌ってくれたのだ。

これは嬉しかったですね。丸坊主頭の中学生に大人がここまでやってくれるなんて…
これがあったからこそ、私、音への興味が深まったのではないでしょうか。

勿論それからこの店員さんは、私からすればカリスマ店員。何でも知っている神様のような人だと、密かに尊敬し続けました。

このレコード店というのは「星電社」。神戸では老舗の電器屋だったのですが、経営不振によりヤマダ電器の子会社となり、今年の6月にはその名前が消えることとなってしまいました。完全になくなったわけではなくロゴとしては生き残っているのですが、悲しいニュースです…

この店員の方、名前も何もわからないのですが、私の脳には一生「恩師」として残り続けることでしょう。


この胸のときめきを(You Don't Have To Say You Love Me) / カリフォルニアに星おちて(The Stars Fell On California)
81年 ビクター音楽産業㈱ VIMX-1529

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